ビルド環境について
タンゴレンの開発に使われているビルドツールは、
MinGW version 3.4.5
です。
少し古めですがこのバージョンがWindows向けのWideStudioのパッケージに入っていて、WideStudioをインストールすればすぐに使えます。
MinGWは“Minimalist GNU for Windows”の略で、読み方は… まだ決定版が無いそうです。私は「ミン・ジー・ダブリュー」と読んでいます。
マイクロソフトが配布しているC/C++ランタイムDLLを用いて動作するネイティブのWindowsアプリケーションを作成するための、フリーの開発環境(互換ヘッダファイルと本家とは微妙に異なるGCC)です。
互換ヘッダファイルに関してはパブリックドメインだそうです。MinGW本体プログラム(GCCの改造版)はGPLになっています。こちらも太っ腹です。
バージョンが若干古いとは言え、あまり高度なことをしようと思わない限り、C++のプログラミングにおいて不自由することはありません。そのうち新しいバージョンにも対応することになるとは思いますが、当面これでいきます。
尚、タンゴレンで使われているWideStudio/MWTライブラリは、最新リリースのWideStudio(バージョン3.98-7a)に対して手元で数点のバグ改修と機能追加を行なっている特別バージョンです。(改修内容はWideStudioコミュニティと共有しており、このブログの記事でもおいおい触れることになると思います)
あと、ビルド環境ではありませんが、サードパーティのライブラリとして主に文字コードの変換のためにICU(International Components for Unicode) のLibraryを使っています。これも商業利用を含めてフリーです。Version4.8のMinGW環境向けのバイナリパッケージを落してきてそのまま使っています。スタティックリンクにしたかったのですがちょっと具合の悪いことがあって、タンゴレンの配布パッケージには最低限必要なDLLが同梱されています。ICUのホームページは http://site.icu-project.org/ になります。